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postLOST FILES

2005年 12月 23日

YAMAHA SY-77

果たして期待されているものなのかどうなのか分からないが、遅れに遅れつつ、オリジナルCDの制作を進めている。タイトルや期日はまだ公に出来る段階ではないが、桃の木の精の悲恋に題を取った、古風で少し哀しい物語を軸に、音楽と歌と語りをひとつの流れにした、ドラマチックな構成になる予定。
久しぶりに自分で自由にコンセプトを取る楽曲ということもあり、欲張って、僕らしい民族調の楽器も、オーケストラっぽいアレンジも、いろいろと混ぜた、贅沢な構成にするつもり。内容は、タイトルとなる50分1曲のみ。いつもながら無茶な冒険ではあるが、自分にとっても新鮮で、創作として未知の地平に足を踏み入れたいという試み。旧作の「Secret of Mana」を愛聴していただいている向きには、喜んでもらえるのではないかと思う。
さて、それに先立って、二十代半ばから、あれこれ作ってはいたものの、発表の場が無かった曲群や、それに準ずる断片のうち、愛着のあるものを取りまとめて、CDとして出す準備も進めている。コンピューターを介した仕事の常で、今や遺物と化したDATテープから、デジタルデータのままPCに取り込む作業がなかなか上手くいかず、やたらと時間を喰ってしまったが、やっとそれも終わり、どれを選ぼうかと試案の段階。各々のデータにマスタリングを施し、若い頃の思い出方々エピソードを綴ったライナーを書き、完成の暁には、そのCDを「LOST FILES」と名付けようと思っている。来年の早い時期には、なんらかの形でリリースできると思うので、こちらも乞うご期待。
写真は、当時使っていたシンセサイザー、YAMAHA SY-77。PCM音源と、FM音源を併用し、操作性の高いシーケンサーを搭載した、実用的な16マルチティンバーの名機。今回のCDに収録する曲でも、その魅力的な音色は大活躍で、小さな液晶モニターを睨みながらパラメータを弄って、あれこれ音作りに手間暇かけた日々が懐かしい。実は、その頃に曲のデータを保存していたフロッピーディスクを、道玄坂のYAMAHAスタジオまで出向いて、現役で稼動中のSY-77に入れてみたところ、なんとこれが読み込めることが分かり、15年も前に毎日毎日作っていた何十曲にも及ぶイメージの断片に、今の僕が手を加えることが出来、望めばその続きをも作ることが出来る不思議。それを活かすべく、中古のSY-77を再購入してしまった。はてさてこれをいったいどうしたものかと、悩みつつ楽しんでいる。

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7 Responses to “LOST FILES”

  1. しゅん Says:

     菊田さんにとっての未知の地平、是非とも聴いてみたいですね。
    形となって、僕たちの心に触れる時を楽しみにしています。
     テルミンでもOASYSでも、なんでも購入してくださーい!さささ(いえ、業者ではありません、はい)
     聖剣伝説4は残念だけど、もっと新しい試みで僕たちを「うにょ~」とうならせてくれるなら、とっても楽しみにしています。

  2. うっし~ Says:

    正直なところ、かなり期待しています☆
    菊田さんの新作の構想を読んだら、ますます楽しみになりました。
    気長に待ってます(^-^)

  3. K Says:

    もう長い事菊田さんの音楽が好きなので、オリジナルアルバムはとっても嬉しいです。期待しております!

  4. かずなり Says:

    のは、当時お気に入りだった「聖剣伝説2」のオリジナルサントラCDだった。以来、「Secret Of Mana」、「聖剣伝説3」、「双界儀」、「クーデルカ」…と、氏の音楽と(ライナーノーツなどの)文章に触れ、その後の僕の嗜好に大きな影響を与えられたものです。菊田さんの『変だけど格好良い』音楽に再び触れることができそうで、非常に心待ちにしています。

  5. 菊田裕樹 Says:

    ずいぶん昔の話になりますが、僕が大学受験に出掛ける時に聴いた音楽は、伊福部昭先生が作曲なさった、東宝特撮映画のサウンドトラックでしたね。これとかが代表的かな。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GO3L/qid=1135835121/sr=8-7/ref=sr_8_xs_ap_i7_xgl14/250-4051775-4395421

  6. かずなり Says:

    東宝特撮映画のサントラと言えば、有名な「ゴジラのテーマ」くらいしか思い浮かばない無学な僕ですが、おどろおどろしいながらも迫力のある音楽ですよね。例えるなら、一度耳にすれば、頭の中で何度もリフレインして仕方がないような。僕の場合、菊田さんの曲だと、クーデルカの「Incantation Again」や、聖剣伝説3の「Secret Of Mana」のベース音などがそうでした。
    にしても、僕のコメントにお返事頂いて超感激!聖剣3の長いライナーを擦り切れるまで読みつつ、同時発音数たった6音でこれだけの曲群を創るなんてスゴイな~なんて感心しきりだった当時の僕には、こんな短いやり取りさえできるなんて夢にも思いませんでしたからね(嬉)。
    これはもう「LOST FILES」買うしかないな(笑)。

  7. Pokke Says:

     桃の木の精ですか……中国チックですね(何故か黒澤明の「夢」の「桃畑」を思い出した)。
    しかし桃の木の精の悲恋モノってありそうで思い付かない……菊田さんのオリジナルストーリーなんですか?
    まあ妄想は膨らむ一方ですが、良い意味でそれを裏切ってくれる作品でしょう!
    挑戦的で変だけどポップで美しい菊田さんらしい音楽みたいでたまらんですっ!!
     あっ!LOST FILESも楽しみで仕方ないですよ、ワクワク(嘘クセー言い方ですいません)。

    P.S 桃の旬は大体7月から8月だそうです(笑)

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